骨折関連疾患
大腿骨頚部・転子部骨折
大腿骨頚部・転子部骨折は、ずれ(転位)の程度にもよりますが、一般的に手術をせずに骨癒合を得るには非常に長い時間がかかり、歩行が可能になるまでには長期の臥床が必要になることが多い疾患です。高齢者では長期の臥床によって心肺機能が低下したり、痴呆症が進んだり、歩行能力が低下し寝たきりになってしまう可能性があります。そのため、骨折部を手術によって固定し、除痛と、変形治癒の予防、早期の離床と歩行訓練を開始するために手術を行っています。
骨折に対して手術を行いますが、歩行能力は骨折前の状態よりも低下することがあります。また関節の痛み、動かしにくさ、筋力低下が生じることもあります。これらを最小限にするために、手術後にはリハビリテーションを行います。