研究

股関節・リウマチ班

↓研究 ↓業績:英語論文(2010~)

基礎研究・臨床研究の紹介

Antibacterial Activity in Iodine-coated Implants Under Conditions of Iodine Loss: Study in a Rat Model Plus In Vitro Analysis

(ラットを用いたヨード担持量減衰下におけるヨード担持インプラントのin vitro抗菌効果の検討)

Ueoka K. et al, Clin Orthop Relat Res. 2021

 当科では抗菌ヨード担持インプラントを開発し、多くの基礎研究、そして一部、臨床研究も行い、その有効性を明らかにしてきたが、ヨード減衰推移や減衰時の抗菌活性は未だ不明であった。本研究の目的は、以下の2点について検討することであった。(1) ラットに留置したヨード担持インプラントは留置後4、8週間でどれほど減衰するか。(2) 生体内で減少したヨード担持量においても、多菌種に対してin vitroでの抗菌活性を維持しているか。
 ラットを用いたin vivo実験では、ヨード担持量の経時的な減衰推移を調査し、in vitro実験では術後感染を引きおこす一般細菌であるMSSA、 MRSA、そしてP. aeruginosa に対して抗菌活性を維持しているかどうかを調査した。使用したインプラントは、純チタン(Ti)、酸化被膜チタン(Ti-O)、ヨード担持加工を施したチタン(Ti-I)の3種であった。各ワッシャーをラットの背部皮下に留置し、4、8週時に摘出、抗菌効果を平板希釈法と蛍光顕微鏡法を用いて検討した。バイオフィルム中の生菌、死菌を染色し、蛍光顕微鏡を用いてバイオフィルム被覆率(BCP)を測定した。in vivoでのヨード担持量は、4週間後に72%、8週間後に65%が残存していた。in vitro実験では、平板希釈法における生菌コロニー数およびBCPの中央値は、4、8週間モデルにおいてもTi-IがTiおよびTi-Oよりも、どの菌種においても低値であった。本研究によって、ヨード担持インプラントがラットの生体内で8週間にわたり、多菌種に対して有効なヨード担持量および抗菌活性を保持することを明らかにした。ラットモデルではあるものの、本研究結果はヨード担持インプラントの臨床応用に向けた重要な一歩となった。

Periodic injections of adipose-derived stem cell sheets attenuate osteoarthritis progression in an experimental rabbit model

(脂肪由来幹細胞シートによる軟骨保護効果−家兎変形性膝関節症モデルにおける検討−)

Takagi T. et al, BMC Musculoskelet Disord. 2020.

 脂肪由来幹細胞(Adipose-derived stem cells: ADSCs)は、細胞採取のための侵襲や倫理的問題が少なく、既にいくつかの分野で臨床応用されている。我々の研究チームはかねてより、ADSCsを用いた骨再生、神経再生、半月板・靱帯再生に関して臨床応用を目指して研究を行っているが、その作用機序については未解明な部分が多い。本研究ではADSCsをシート化したものを作成し、変形性膝関節症(以下OA)における軟骨変性抑制作用について検討した。
 日本白色家兎の両膝に、前十字靭帯切離術を施行してOAモデルを作成した。同時に家兎の肩甲間部から採取した脂肪よりADSCsを培養し、アスコルビン酸を添加することでADSCシートを作成した。OA変化が起こりはじめる術後4週から1週おきに、右膝へADSCシートを関節内注射した(ADSCシート群)。左膝には、液体窒素処理によりADSCsを死滅させたシートを関節内注射した(コントロール群)。術後6週・8週・10週・12週で安楽死させ、摘出した大腿骨顆部を肉眼的(India ink染色)、組織学的(Safranin O染色)、免疫組織化学的(MMP-1・13、ADAMTS-4)に比較検討した。また、ADSCシートとADSCsのみを移植したOAモデルをそれぞれ作成し、DiI標識を用いて移植細胞の追跡を行った。統計学的解析にはpaired t-testを用い、危険率5%未満を有意とした。
 肉眼的評価(Macroscopic OA score)では、術後6週・8週・10週において、ADSCシート群で有意に軟骨変性が抑制されていた(図左)。術後12週ではADSCシート群で優れている傾向にはあったものの、有意差はなかった。組織学的評価(OARSI OA score)では、術後6週・8週・10週・12週の何れの時点でも、ADSCシート群で有意に軟骨変性が抑制されていた。免疫組織化学的評価では、ADSCシート群でMMP-1、MMP-13、ADAMTS-4の発現が有意に抑制されていた。DiI標識では、ADSCシート群でより多くの細胞が滑膜に生着していた(図右)。
 コラゲナーゼ(MMP-1・MMP-13)やアグリカナーゼ(ADAMTS-4)の発現が抑制されていたことから、移植したADSCsがtrophic effect(軟骨基質保護作用)を介してOA変化を予防したと考えられる。また、シート化することでより多くのADSCsを関節内の滑膜へ生着させることが可能であった。

Combiational therapy with antibiotics and antibiotics-loaded adipose-derived stem cell reduce abcess formation in implant-related infection in rats

(ラットインプラント周囲感染モデルに対する抗生剤と抗生剤含有脂肪由来幹細胞による治療は膿瘍形成を抑制する)

Yoshitani J. et al, Scientific Reports. 2020.

 人工関節周囲感染症は人工関節置換術後の重篤な合併症の1つであり、その治療には長期の抗生剤加療を必要とするが、一方で耐性菌の出現のリスクもある。近年、間葉系幹細胞が抗菌作用をもつことが報告されている。本研究では、間葉系幹細胞の1つである脂肪由来幹細胞(Adipose-derived stem cells: ADSCs)の局所投与による人工関節周囲感染に対する治療効果を検討するとともに、抗生剤との併用による効果をラット動物モデルにて検討することとした。
 ラットADSCsのシプロフロキサシン(CPFX)に対する感受性をMTT assayで評価した。ADSCsの培地にCPFXを添加し、細胞内のCPFX濃度を時間経過とともに液体クロマトグラフィにて測定した。また黄色ブドウ球菌に対するCPFX含有ADSCsの殺菌能を評価した。さらに抗生剤含有ADSCsの抗菌ペプチド放出能をreal time PCRにて検討した。
 CPFXに対するADSCsの細胞生存率は濃度依存性に低下し、液体クロマトグラフィにて経時的に細胞内CPFX濃度は増加していた。また抗生剤含有ADSCsは、黄色ブドウ球菌に対して最小発育阻止濃度以上の殺菌能を認めた。Real time PCRではADSCs及び抗生剤含有ADSCsは両者とも抗菌ペプチドを発現していた。
 ラット大腿骨インプラント周囲感染モデルを作成し、①無治療群、②抗生剤含有ADSCs + 抗生剤併用投与群 (ADSCs-ant)、③抗生剤単独投与群、④ADSCs群の4群で検討を行った。初回手術2週後に骨髄炎スコア、骨溶解の解析、インプラントCFU assayと病理解析を行い治療効果の検討を行った。
 骨髄炎スコアはADSCs-ant群で有意に低かった。近位スクリュー周囲の骨溶解はADSCs-ant群と抗生剤単独群が有意に少なかった。CFU assayでは近位スクリューにおいてADSCs-ant群は有意に低下しており、全体でも最もCFUは低い結果となった。またADSCs単独群も無治療群に対して有意にCFUの低下を示した。病理解析では全体に対する膿瘍の割合を検討した。ADSCs-ant群では有意に膿瘍が占める面積が減少していた。
 ADSCsは抗生剤含有能及び抗菌ペプチド遺伝子の発現を示し、ADSCsの局所投与はインプラント周囲感染に対して治療効果を示した。抗生剤CPFXと併用することによりその効果は増強していた。以上の結果からADSCsと抗生剤の併用治療はインプラント周囲感染症の新たな治療法となり得る。

Tilt-adjusted Cup Anteversion in Patients with Severe Backward Pelvic Tilt is Associated with the Risk of Iliopsoas Impingement: A Three-dimensional Implantation Simulation

(重度骨盤後傾患者に対する骨盤傾斜を補正した寛骨臼コンポーネント設置は腸腰筋インピンジメントと関連する:3次元モデルを使用したコンポーネント設置シミュレーション解析)

Ueno T. et al, Clin Orthop Relat Res. 2019.

 人工股関節全置換術(以下,THA)において寛骨臼骨縁からの寛骨臼コンポーネントの前方突出はコンポーネントと腸腰筋腱間の衝突(iliopsoas impingement、IPI)に関連し術後の前鼠径部痛を誘発する。本研究はTHA術前CTデータを使用したシミュレーションTHAを施行することで、以下の2つの問いを解明することを試みた。(1)中間位骨盤と後傾骨盤間でのコンポーネント突出量 (Overhang)の差はどれほどか。(2)骨盤後傾補正に伴うoverhangの増加はIPIを惹起しうるほど重度か。
 128股関節(寛骨臼形成不全;D群73関節、非形成不全;N群55関節)を対象とした。1股関節のCTデータから中間位骨盤、10度後傾骨盤、20度後傾骨盤の3つのモデルをそれぞれ作成し、それぞれの骨盤モデルにおいて寛骨臼コンポーネントモデルを設置した。Functional pelvic plane (FPP)を基準面としてコンポーネントを設置することで骨盤前後傾斜の補正を行った。具体的には後傾骨盤においてコンポーネントの前方開角を増加させること、逆に前傾骨盤に対してコンポーネント前方開角を減少させることで骨盤傾斜が補正される。コンポーネント設置後のaxial overhang(図A)とsagittal overhang(図B)を各骨盤傾斜間で比較、さらに過去の研究を参照にaxial overhang 12mm以上、sagittal overhang 4mm以上をIPIを惹起するコンポーネント突出量のカットオフと定義し、ロジスティック回帰分析を行った。
 Axial overhangは骨盤後傾を10度補正するごとに平均5mm増加した。また、sagittal overhangは骨盤後傾を10度補正するごとに平均1mm増した。ロジスティック回帰分析の結果、寛骨臼形成不全, 寛骨臼前方開角、骨盤後傾補正はそれぞれ独立して axial overhang ≧ 12 mmと関連した。一方、寛骨臼前方開角と20度の骨盤後傾補正 はそれぞれ独立してsagittal overhang ≧ 4mmと関連した。
 骨盤後傾の補正に伴うコンポーネントoverhang増加はaxial像で強く、IPIを惹起する独立因子であることが示された。特に20度の骨盤後傾を補正してコンポーネントを設置した場合、中間位骨盤と比較し300倍以上もIPIの危険性が高まる。本研究結果を踏まえ、重度骨盤後傾例では単純に骨盤後傾を補正してコンポーネントを設置するのではなく、通常の目標角度よりもコンポーネントの前方開角を高く設定する工夫が必要と考えられる。

Comparison with the osteoconductivity and bone-bonding ability of the iodine supported titanium, titanium with porous oxide layer and the titanium alloy in the rabbit model

(ヨード担持人工関節モデルにおける生体内の骨形成能の検討)

Taga T. et al, J Orthop Sci. 2018

 骨・関節の手術部位感染(Surgical Site Infection : SSI)は、人工関節置換術における3大合併症の一つであり、その治療に難渋することが多く、再発を繰り返して、患肢切断に至ることもあります。これまで当教室では感染症対策としてヨードを用いて表面抗菌処理を行ったチタン製インプラントを開発し臨床応用しており、今回、私は人工関節モデルにおける表面の微小孔構造およびヨードイオンの有無における生体内の骨形成能の影響を評価しました。
 体重4~5kgの成熟雌性日本白色家兎を用いて、直径5mm、長さ20mmの円柱形チタン製インプラントを3種類(未処理のもの(Ti群),微小孔形成酸化被膜を有しヨード担持処理を施したもの(I-Ti群)、微小孔酸化被膜を有しヨード担持処理を施していないもの(AO-Ti群))を作成し、それぞれを全身麻酔下に家兎の遠位大腿骨髄腔内に挿入した。術後4週、8週、12週でインプラントを含む大腿骨を摘出し、10%ホルマリンにて固定後に、骨への固着性を引き抜き試験を行い力学的評価を行いました。また、術後4週の標本を割断しインプラントの近位部、中間部、遠位部において海面骨がインプラント表面にongrowthしている割合を、走査電子顕微鏡を用いて病理組織学的に評価しました。
 引き抜き試験においては4,8,12週でTi群が102.4, 215.2,227.6N, I-Ti群が199.6, 300.4, 298.0N、AO-Ti群が220.0, 310.6, 320.9Nであり、微小孔酸化被膜を有するものは未処理のものと比べ高い傾向にあり、ポピドンヨードの有無による固定強度の有意差はなかった(図)。病理標本でもポピドンヨードを有するものは酸化被膜単独のものと同様優れた骨のongrowthを認めた(図)。
 われわれはこれまで抗菌活性を有するヨード担持チタン製インプラントの良好な抗菌力を基礎実験ならびに臨床治験にて明らかにしてきた。本研究でチタン表面の微小孔形成酸化被膜は骨形成に有利にはたらき、また、ポピドンヨードは骨伝導能を阻害することがないことが明らかとなり、人工関節手術において、良好な固定性を有したままヨードイオンの抗菌力を付加できることが示唆された。

The optimal combined anteversion pattern to achieve a favorable impingement-free angle in total hip arthroplasty

(人工股関節全置換術後に良好なimpingement-free angleを得られる最適なcombined anteversion の検討)

Ohmori T. et al, J Orthop Sci. 2018.

 人工股関節全置換術 (以下THA) において脱臼は最も危惧しなければいけない合併症の一つである。近年、脱臼予防の観点から、ステム前捻角とカップ前捻角は ”Combined Anteversion (CA) theory” に基づいて決定することが一般化している。一方で多くのCAが報告されており、どのCAが最適であるかの報告はない。そこで今回、主要なCA {カップ前捻角+ステム前捻角= 30°, 40°, 50°, 60°、 カップ前捻角 +0.7×ステム前捻角 = 37.3° (Widmerの定理)、 カップ前捻角 +0.77 ×ステム前捻角= 44.3°(Yoshimineの定理)}を満たす時のImpingement-free angleをステム前捻角を0°~50°と変化させた場合で求め、最適なCAとその組み合わせを求めることとした。
 当院で2012年1月から2016年6月までに当院でTHAの手術を受けた401名の患者と寛骨臼形成不全症例11例の中から、変形性股関節症のない100股関節を検討対象とした。3次元テンプレートソフトウェアーを用いて、架空のTHAを行い、可動域シミュレーションを行った。ステム前捻角を0°~50°と変化させ、前述したCAを満たすようにカップ前捻角を変化させ、屈曲可動域、90°屈曲時の内旋可動域、伸展可動域、外旋可動域を調べた。
 Impingement-free angle はCAの違い、ステムとカップ前捻角の組み合わせにより、様々に変化をしていた。屈曲・内旋 (前方方向の可動域) では大きなステム前捻角で大きなCAの時、伸展・外旋 (後方方向に可動域) では小さなステム前捻角で小さなCAの時にImpingement-free angle が大きくなる傾向であった。つまり、前方方向と後方方向では可動域推移は逆の変化をとる傾向にあった。屈曲可動域≧140°、90°屈曲時の内旋可動域≧45°、伸展可動域≧40°、外旋可動域≧40°を日常生活に必要な可動域条件とした時、ステム前捻角=20°でCA:Widmerを満たす時のみが、平均可動域がすべての必要可動域条件を満たしていた。
 CAはインピンジメントを避けるためのステムとカップの前捻角を規定するものであり、インプラント設置の基礎となるものである。今回の検討の結果、最適なCAは一つに決定することが難しく、各々のステム前捻角に応じたCAの設定が必要であることが明らかになった。具体的にはステム前捻角が0°~10°まではCA: 30°、ステム前捻角が20°~30°ではCA:Widmer、ステム前捻角が40°~50°ではCA: 60°もしくはYoshimineに設定することでバランスのとれたImpingement-free angleを獲得できる。しかし、ステム前捻角が40°以上では、Impingement-free angleが症例間によってばらつきが増えるため、ステム前捻角の減捻を考慮する必要がある。いろいろなステム前捻角の中でもステム前捻角が20°でCA:Widmerを満たす時 (カップ前捻角: 23.3°)が最適な組み合わせであった。

Inhibition of biofilm formation on iodine-supported titanium implants

(ヨード担持チタン製インプラントにおけるバイオフィルム形成抑制効果の検討)

Inoue D. et al, Int Orthop. 2017.

 人工関節手術の適応となる患者の多くは、高齢者や生活習慣病をもつケースが多いのが現状であり、術後合併症として人工関節術後インプラント周囲感染症(periprosthetic joint infection:以下PJI)が最も懸念されている。PJIは、病原微生物がインプラント表面に付着し、金属表面にバイオフィルムが形成されることで発症する。インプラントを温存しての感染の沈静化は極めて困難を極め、インプラントの抜去を含めた多数回におよぶ手術が必要となることが多いため、医療が進歩した現在でも治療に難渋する大きな問題となっている。過去にはインプラントに抗生剤や銀を担持させて、PJIを予防する試みがなされている。我々は、PJIの予防として消毒薬であるヨードをインプラントに担持させたヨード担持インプラントを用いて、基礎研究を継続して行っている。今回我々は、ヨード担持インプラントのin vivoにおける細菌接着阻害効果、in vitroにおけるバイオフィルム形成・増殖阻害効果について検討を行った。
 細菌接着阻害評価はin vivoで行った。ラット大腿骨遠位髄腔に黄色ブドウ球菌を投与した後にインプラントを想定した1.6mmのワイヤーを大腿骨髄腔内に挿入することで、PJIを想定した状態を構築した。ワイヤーは本インプラントの製造工程を考慮して、チタン・酸化被膜担持チタン・ヨード担持チタンの3種類を用いて検討を行った。感染状態構築後24・48・72時間にワイヤーを抜去し、インプラント周囲に付着したコロニー数を比較測定した結果、術後24時間・48時間・72時間のいずれにおいても、有意にヨード担持インプラントで金属に付着しているコロニー数は低下していた。
 バイオフィルム形成・増殖阻害評価は、in vitroで行った。前述の細菌接着阻害評価と同様、3種類の金属インプラントを用いて比較検討した。黄色ブドウ球菌の菌液内に、金属試験片を37℃24時間浸漬し、取り出した試験片を新鮮なTSB溶液内で24時間培養することで、バイオフィルム形成を行った。定性的評価として蛍光顕微鏡・走査電子顕微鏡を用いて、細菌付着完了後24時間のバイオフィルムを観察した。定量的評価として、細菌付着完了後24時間に金属表面のバイオフィルム占拠率を蛍光顕微鏡を用いて行い、また細菌付着完了後24時間・72時間の金属表面に形成されたバイオフィルム内の細菌数を計測した。その結果、ヨード担持インプラントは有意にバイオフィルム形成が少なく、金属表面のバイオフィルム占拠率も有意に低かった。また、細菌付着完了後24時間・72時間のいずれにおいても、有意にヨード担持インプラントはバイオフィルム内生菌数が減少していた。
 本結果から、ヨード担持インプラントは、有意に金属表面への細菌接着阻害効果を示すことによりバイオフィルム形成・増殖を阻害していることが示唆された。

Periprosthetic occult fractures of the acetabulum occur frequently during primary THA

(初回人工股関節置換術術中に発生する寛骨臼側インプラント周囲occult fractureの検討)

Hasegawa K. et al, Clin Orthop Relat Res. 2017.

 初回人工股関節置換術のセメントレスカップ使用時に発生する術中の寛骨臼側インプラント周囲骨折は比較的まれである。我々は術中所見や術後単純レントゲン写真では確認できず、術後CTでのみ確認できる寛骨臼側インプラント周囲骨折をperiprosthetic occult fractureと定義し、その評価を行った。
 当院で2004年から2013年にセメントレスカップのプレスフィット手技を用いて設置した初回人工股関節置換術の症例585股 (494例)のうち、外傷性、骨盤骨切り術後、感染後などは除外した486股(406例)を対象とした。寛骨臼側インプラントは、PSL (Peripheral Self-Locking)型、半球 (hemispherical)型、楕円 (elliptical)型 の3つに分類した。PSL型カップを261股と半球型カップを222股に用いた。術前および術後のCT画像を再構成し、axial、sagittal、coronal像を用いて評価を行い、少なくとも2平面以上で骨折線が確認できるものをoccult fractureありと診断した。
 術中に確認できた寛骨臼側インプラント周囲骨折は2例 (0.4%)であり、occult fractureは41例 (8.4%)であった。occult fractureは寛骨臼上外側に発生頻度が高かった。また、年齢、性別、BMI、術前診断、カップ固定時のスクリュー使用、使用したカップの種類、カップのサイズ、カップの組成の項目で多変量解析を行ったところ、PSL型カップ使用で有意にoccult fractureが発生していた (P < 0.05)。
術中に確認できた寛骨臼側インプラント周囲骨折の2例は術中にスクリュー固定を追加し、術後3週間免荷とし、最終診察時には生物学的固着が得られていた。一方、occult fracture の41例は、術後に追加治療を行わなかったが、全例で最終診察時に生物学的固着が得られていた。
 Occult fractureの発生頻度は8.4%と予想以上に高値であった。また、PSL型カップの使用のみがoccult fractureの発生の危険因子であった。術前や術中所見で寛骨臼側インプラント周囲骨折が危惧される症例ではカップの選択により、そのリスクを低減させることができると考えられた。セメントレスカップ挿入時にoccult fractureが発生している可能性があることを認識することが重要であり、術中に十分な固定性が得られていれば、occult fractureは術後に治療を追加しなくとも臨床経過に問題を発生しないと考えた。

The paracrine effect of adipose-derived stem cells inhibits osteoarthritis progression.

(脂肪由来幹細胞のparacrine effectが有する軟骨変性抑制作用)

HKuroda K. et al, BMC Musculoskeletal Disorders. 2015.

 脂肪由来間葉系幹細胞 (以下、ADSCs)は、皮下組織より安全、容易に抽出、培養が可能であり、幹細胞治療の新しいソースとして注目されている。今回、変形性関節症動物モデルを用いて、ADSCs関節内投与の軟骨変性抑制作用について検討した。また、ADSCsのparacrine effectに注目し、軟骨細胞との共培養系を用いて軟骨細胞増殖作用、軟骨基質保護作用を検討した。
 日本白色家兎を用い、両膝の前十字靭帯切離術を施行し変形性関節症モデルを作成した。術後3週で皮下脂肪よりADSCsを回収し培養した。術後4、5、6週の計3回、ヒアルロン酸 (以下、HA)を担体としてADSCsを片側膝関節内に投与し、対側膝にはHAのみを投与した。術後8週、12週で大腿骨顆部を摘出し、ADSCs側とHA側を肉眼的、組織学的、免疫組織学的に比較検討した。また、DiIでラベリングしたADSCsを用いて、膝関節内に投与したADSCsを追跡した。さらに、家兎関節軟骨より培養した軟骨細胞をとADSCsを共培養し、ADSCsの分泌する因子が軟骨細胞に与える影響についても調べた。
 術後8週では、ADSCs群で有意に軟骨変性が抑制されていた。また、関節内軟部組織にDiIでラベリングしたADSCsの沈着を認めた。術後12週では有意な軟骨変性抑制は認めなかった。また、MMP-13陽性細胞は、ADSCs群で少ない傾向にあった。ADSCsと軟骨細胞を共培養した結果、軟骨細胞の増殖効果を認めた。TNF-α刺激下でも同様の結果を示した。TNF刺激後の培養液中のMMP-13濃度は、ADSCs群で有意に減少していた。
 変形性関節症に対するADSCs関節内投与が軟骨変性を抑制するという報告は散見されているが、そのメカニズムは明らかにされていない。一方、投与したADSCsが、サイトカインや成長因子を分泌することで得られる軟骨保護作用の可能性が報告されている。今回、家兎の変形性関節症モデルにおいてADSCsの関節内投与が、軟骨変性抑制効果を示した。関節内に生着したADSCsのparacrine effectが軟骨細胞増殖能や軟骨基質保護作用を調節することで軟骨変性抑制効果が得られた可能性がある。

The use of the transverse acetabular ligament in total hip replacement.

(人工股関節置換術における寛骨臼横靱帯の有用性)

Fujita K. et al, Bone Joint J. 2014.

 人工股関節置換術 (total hip replacement: THR)において、正確なカップ設置が術後脱臼の予防、可動域の改善、長期耐用性の向上の点から重要である。本研究では、寛骨臼横靱帯 (Transverse acetabular ligament: TAL)に合わせたカップトライアルの前捻角をCTナビゲーションシステムを用いて測定し、THRにおけるTALの有用性について検討した。
 初回THRを施行した121例134股を対象とした。134股を臼蓋形成不全群 (D群)67股と非臼蓋形成不全群 (N群)67股に2群に分類した。手術は全例、側臥位・後側方進入法で行った。術者は展開時にTALを破壊しないように、周囲の軟部組織と骨棘を注意深く除去した。TALを同定し、カップトライアル下縁がTALに平行になるように設置し、TALの前捻角をCTナビゲーションシステムを用いて測定した。検討項目は、TAL同定率、TAL前捻角、TAL前捻角のsafe zoneからのoutlier率とした。
 TAL同定率は、全体で83.6% (112/134股)、D群77.6% (52/67股)、N群89.6% (60/67股)であった。TAL前捻角の平均値は、22.7±8.3度 (7.7-54.7度)であった。TAL前捻角のoutlier率は、5.4% (6/112股)であった。outlierのリスク因子として骨盤後傾が有意であった。
TALは8割以上の症例で同定可能である。TALの前捻角はほとんどの症例でsafe zoneを満たし、後捻設置を防止することができる有用な指標であるといえる。しかし、ごく一部の症例においてTALの前捻角は明らかに過度であり、TALの個体差、高度の骨盤後傾を伴う症例に注意しなければならない。

業績

英語論文(2010~)

2024年

Buchan GBJ, Hecht CJ 2nd, Rodriguez-Elizalde S, Kabata T, Kamath AF.
Automated digital templating of component sizing is accurate in robotic total hip arthroplasty when compared to predicate software.
Med Eng Phys. 2024 Feb;124:104105. Epub 2024 Jan 10.

2023年

Inoue D, Kabata T, Kajino Y, Ohmori T, Yamamuro Y, Tsuchiya H.
Risk factor analysis on perioperative greater trochanteric fracture of total hip arthroplasty via anterolateral approach
Arch Orthop Trauma Surg. 2023 July 143(7):4519-4525.

Saiki Y, Kabata T, Ojima T, Kajino Y, Inoue D, Ohmori T, Yoshitani J, Ueno T, Yamamuro Y, Taninaka A, Kataoka T, Kubo N, Hayashi S, Tsuchiya H.
Reliability and validity of OpenPose for measuring hip-knee-ankle angle in patients with knee osteoarthritis.
Sci Rep. 2023 Feb 25;13(1):3297.

Yamamuro Y, Kabata T, Nojima T, Hayashi K, Tokoro M, Kajino Y, Inoue D, Ohmori T, Yoshitani J, Ueno T, Ueoka K, Taninaka A, Kataoka T, Saiki Y, Yanagi Y, Tsuchiya H.
Combined adipose-derived mesenchymal stem cell and antibiotic therapy can effectively treat periprosthetic joint infection in rats.
Sci Rep. 2023 Mar 9;13(1):3949.

Saiki Y, Kabata T, Ojima T, Kajino Y, Kubo N, Tsuchiya H.
Reliability and validity of pose estimation algorithm for measurement of knee range of motion after total knee arthroplasty
Bone Joint Res. 2023 May 8;112(5):313-320.

Taninaka A, Kabata T, Hayashi K, Kajino Y, Inoue D, Ohmori T, Ueoka K, Yamamuro Y, Kataoka T, Saiki Y, Yanagi Y, Ima M, Iyobe T, Tsuchiya H.
Chondroprotective Effects of Chondrogenic Differentiated Adipose-Derived Mesenchymal Stem Cells Sheet on Degenerated Articular Cartilage in an Experimental Rabbit Model.
Bioengineering (Basel). 2023 May 10;10(5):574.

Inoue D, Kabata T, Kajino Y, Yamamuro Y, Taninaka A, Kataoka T, Saiki Y, Yanagi Y, Ima M, Iyobe T, Tsuchiya H.
Influence of greater trochanteric bone density and three-dimensional morphology on perioperative greater trochanteric fracture following total hip arthroplasty via an anterolateral approach
BMC Musculoskelet Disord. 2023 Oct 31;24(1):856.

2022年

Saiki Y, Kabata T, Ojima T, Okada S, Hayashi S, Tsuchiya H.
Machine Learning Algorithm to Predict Worsening of Flexion Range of Motion After Total Knee Arthroplasty.
Arthroplast Today. 2022 Aug 19;17:66-73. eCollection 2022 Oct.

Yamamuro Y, Kabata T, Takeuchi A, Kajino Y, Inoue D, Ohmori T, Yoshitani J, Ueno T, Ueoka K, Taninaka A, Kataoka T, Saiki Y, Tsuchiya H.
Large intraosseous chronic expanding hematoma after total hip arthroplasty presenting with chronic disseminated intravascular coagulation: a case report and literature review.
BMC Musculoskelet Disord. 2022 Jun 24;23(1):609.

Inoue D, Kabata T, Kajino Y, Ohmori T, Yamamuro Y, Taninaka A, Kataoka T, Saiki Y, Tsuchiya H.
Does Dosage or Duration of Concurrent Oral Corticosteroid Influence Elevated Risk of Postoperative Complications After Total Joint Arthroplasty?
J Arthroplasty. 2022 Apr;37(4):652-658. Epub 2021 Dec 28.

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