
急性期外傷性脊髄損傷に対する再生医療等製品を用いた診療について
当院整形外科では、2023年2月より、急性期外傷性脊髄損傷に対する神経再生医療を開始しています。
治療を希望される患者さんがいらっしゃいましたら、主治医様より、下記の治療担当医までご連絡くださいますよう、よろしくお願いいたします。
※患者さん及びご家族からの直接の治療申し込みは行っておりません。
必ず、入院中の医療機関の主治医に当院への紹介のご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
1.適応疾患および適格基準
適応疾患:
外傷性脊髄損傷で、ASIA機能障害尺度がA、BまたはCの方
*損傷高位(頚髄、胸髄、腰髄)に制限はなし
適格基準:
①骨髄液の採取を、脊髄損傷受傷後31日以内に実施できる方
②以下に該当しない方
●本品の成分に対して過敏症の既往歴
●悪性腫瘍の合併又は既往
●ヘパリン(骨髄液採取時に使用)、ペニシリン、ストレプトマイシン、
ブタ膵臓由来トリプシン(製造工程で使用)にアレルギーがある
●感染症を合併
●体重が低い方(特に小児)や貧血
●全身状態が極めて不良(例:内分泌代謝疾患、循環器疾患、呼吸器系の疾患、
消化器系の疾患、重度の多発性外傷、多臓器障害等)
●重度の頭蓋内病変、主要血管の高度狭窄、解離性大動脈瘤、強い動脈硬化性変化、
重度の石灰化等を認める
●重度の脊髄・脊椎疾患(骨粗鬆症、脊髄腫瘍、脊髄血管奇形、脊髄空洞症等)を認める
●血圧を収縮期140 mmHg以下、拡張期90 mmHg以下にコントロールすることができない
●その他医師が不適切と判断した方
※適格性判断に際して、詳細な全身スクリーニング検査を実施いたします。
投与に不適切と判断される併存症、合併症が認められた場合には治療を受けられません。
2.治療概要

本治療は、骨髄液の採取を脊髄損傷受傷後31日以内に実施するため、
受傷後約2週間以内に当院への転院が必要です。
3.問い合わせ方法
患者さんの紹介を希望される主治医様は、下記問い合わせフォームから、治療担当医師までご連絡くださいますよう、宜しくお願いいたします。

ご判断が難しい症例や直接のご相談の場合は、金沢大学整形外科(076-265-2374)まで
ご連絡をよろしくお願いいたします。
4.治療担当医
横川 文彬(Noriaki Yokogawa)