整形外科医を目ざそう!
整形外科医とは
整形外科とは運動器を構成するすへての組織、つまり骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの疾病・外傷を対象 とし、その病態の解明と治療法の開発および診療を行う専門領域です。
その対象は脊椎(脊柱)・脊髄、骨盤、上肢(肩、肘、手、手指)、下肢(股、膝、足、足指)など広範囲に及びます。新生児、小児、学童から成人、高齢者まで全ての年齢層が対象になり、その内容は多様で治療の必要な患者数が極めて多いのが整形外科の特徴です。

整形外科に対する社会的ニーズ
頚椎から上下肢に及ぶ運動器疾患を扱う整形外科は、診断から保存治療・手術治療そして社会復帰のためのリハビリテーションまで一貫して担い、より多くの達成感を味わえるなど、他科にみられない多くの魅力が一杯あります。多くの病院では、整形外科は外来患者数、入院患者数、手術件数など診療科の中で最も多い科です。今後更に高齢社会の加速による運動器不安定症、スポーツ障害や外傷等の増加に伴い需要は一層高まると考えられます。
厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」によると、自覚症状別にみると、人口千人あたりの割合は、男女とも腰痛、肩こり、手足の関節痛等の愁訴が圧倒的に多く、整形外科領域の疾病の重要性がうかがわれます。生涯を通じて豊かで安心できる生活を国民にサポートする重要な診療科といえます。

