学会記 2014 ESSKA

2014年8月5日

 スポーツ整形外科班の沼田仁彬です。2014年5月14日から17日にかけてオランダのアムステルダムにて開催されたEuropean Society of Sports Traumatology, Knee Surgery & Arthroscopy (ESSKA) 2014に参加させていただきましたので報告いたします。今回、金沢大学からは中瀬先生、大橋先生、私の3人、やわたメディカルセンターの中村先生、富山市民病院の五嶋先生、金沢西病院の虎谷先生と丸居先生の7人で参加しました。本学会では中瀬先生が2題、虎谷先生と私が1題ずつの口演発表で、中村先生1題、五嶋先生1題、大橋先生2題、丸居先生1題のポスター発表をしました。

 学会初日に虎谷先生が発表され、流暢な英語で非常に聞き取りやすく、欧州人の聴衆からの質問にも堂々と答えている姿を目の当たりにして非常に刺激を受けました。翌日は私の発表であり、初めての海外学会での口演発表ということで緊張が極限に達していましたが、発表自体は練習の甲斐あり何とか無事に終えることができました。最も不安であった質疑応答に対しては、一部しか聞き取ることができなかったものの、事前に用意していた答えを返答し、なんとか沈黙の時間が流れるという最悪の事態は避けることができました。その翌日は中瀬先生の講演発表があり、同じセッションに2つの演題発表という状況でしたが、発表はもちろん質疑応答も非常にスムーズに対応されており、さすがの一言でした。更には16th ESSKA Basic Scientist Travel Grant Awardを受賞され、最終日にはメインホールの壇上で著名な先生方と肩を並べて表彰されており、とても感嘆いたしました。

 学会最終日の夜には、サッカーワールドカップ開催直前ということもあり、オランダ代表とエクアドル代表の親善試合が開催されていたので観戦しました。現在サッカークラブのチームドクターをさせていただいていることもあり、サッカーには非常に興味があり楽しみにしておりましたが、オランダ代表の世界トップレベルのプレーはまさに圧巻で、終始興奮しっぱなしでした。また、世界のチームドクターの動きにも注目してみることができ、今後に役立てたいと感じました。最後に、このような貴重な機会を与えて頂いた土屋教授をはじめとする同門の先生方に深く感謝申し上げます。