学会記 2015 EFORT

2015年7月7日

 関節班の高木知治です。2015年5月27日から3日間、チェコのプラハで開催された第16回 EFORT (ヨーロッパ整形災害外科学会:European Federation of National Associations of Orthopaedics and Traumatology)に参加させて頂きましたので報告いたします。今回、金沢大学からは土屋教授、加畑先生、楫野先生、長谷川先生、井上先生、青木先生、樋口先生、山本(崇)先生と私の総勢9人での参加となりました。本学会は関節・腫瘍・外傷を主に議論する学会で、総演題数は3846、日本からは160演題(全体の4.2%)でした。金沢大学からは計9演題(Oral 4, Poster walk 2, Poster 3)を発表し、昨年に引き続き日本最多の演題数となりました。

 私にとっては、初の海外学会参加かつoralでの発表でしたが、幸運(?)なことに初日の朝一番のセッションでした。当日は同じセッションの長谷川先生の発表を聞いた後、あまり緊張することもなく発表に望むことができました。練習の成果か発表は特に問題なく終えましたが、質疑応答では座長の質問の一部が聞き取れず、とんちんかんな答えをしてしまったようでした。座長も私の英語力の無さを感じ取ったのか、それ以上追及はしてきませんでしたが…。英語リスニング能力と質疑応答に対する準備不足という課題は残りましたが、沈黙してしまうという最悪の事態だけは避けられたのは良かったと思います。

 学会の合間をみて、地下鉄やトラム(路面電車)を利用して観光させていただきました。プラハ城からカレル橋や旧市街広場を通る道は“王の道“と呼ばれ、観光の拠点となっているのですが、都合良くホテルが王の道のふもと近くであったため、足が痛くなるほど中世の町並みを散策しました。また、チェコはピルスナービール発祥の地であり、“ホスポダ“と呼ばれる現地のビアホールで美味しいチェコ料理とともに堪能しました。チェコ料理は肉系が中心で、中でも豚膝肉のロースト(ナイフで開くとゲンコツのような膝関節がそのまま出てくる!)は有名らしく、期間中3回も食べてしまいました。

 アカデミックな面でも、現地観光の面でも充実した日々でした。現地到着早々、山本(崇)先生が全員分のポスターを紛失するといったプチトラブルはありましたが(結局現地で店を探してプリントアウトしなおす羽目に…)、その他大きな揉め事はなく、無事に帰って来られました。最後に、このような貴重な機会を与えて頂いた土屋教授をはじめとする同門の先生方に深く感謝申し上げます。再び海外学会に参加出来るよう、今後とも精進したく存じ上げます。