金沢大学附属病院 整形外科

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学会記 2017 SIOP in Washington, USA

2017.10.24

 腫瘍班の阿部健作です。2017年10月12日から4日間、アメリカ合衆国は首都、ワシントンにて開催された49th Congress of the International Society of Pediatric Oncology (SIOP; 小児癌をテーマにする国際学会、“サイオップ”と発音します) に参加してきましたのでご報告させていただきます。 今回、金沢大学からは土屋教授、武内先生、阿部の3人で行ってきました。小児癌がテーマということもあり、メインは小児科の先生。整形外科医は決して多くはなさそうでしたので、最初はどれくらい聞くべきものがあるのだろうかと内心不安でいました。しかし、その中でも毎日Sarcomaのセッションはあり、またSarcomaに限らず、最新の知見を得るべく免疫療法のセッションなどに顔を出したりもしていましたので、何やかんやと十分に学会に参加できて非常に充実していたなと感じています。免疫療法は今非常にホットな話題ですので、会場が聴衆で賑わうのは理解できるのですが、まさかSarcomaのセッションでも会場から人が溢れるほど聴衆で賑わうとは思いもよりませんでした。これは小児科の先生たちがそれだけSarcomaに関わってきているということです。そうした世界を今回初めて目の当たりにできたのは、非常に感慨深いもので、また私にとっては色々と考えさせられる光景でした。

 さて、今回の発表は3人ともポスターでした。その中でも土屋教授はPoster Discussionなるセッションに当てられ、Award候補にノミネートされていました(見事受賞されています!おめでとうございます!)。私の知る一般的と思われるポスター発表は、決められた時間内で発表し、その後座長および聴衆からの質問に答えるといったカッチリスタイルでした。しかし、海外ではこれが一般的なのか、発表中(!)に座長も聴衆も自由に質問し、さらに終わった後も質問してくるといったフリースタイルで行われていました。正直、今の自分だったら間違いなく撃沈してしまっていたであろうスタイルです。そんな極めて自由度の高いスタイルの発表にもかかわらず、平然と、時に笑顔を交え、ジョークを交えながら対応しているではありませんか!しかも来た質問に対しては的確に答えるのみならず、プラスアルファをつけて返すと。私のボキャブラリーでは、あの時の教授を形容する言葉が出て来ません。教授にとっては通常運転だったのかもしれませんが、思い返せば自分にとって、本学会に参加して一番刺激を受けたのは、土屋教授の発表される姿だったのかもしれません。

 今回の学会は、これまでのものと違い、国際学会に3人という少数で行くといったことで、ほぼずっと3人で行動していました。学会以外にも空いた時間でホワイトハウスを見物したり、MLBポストシーズン地区シリーズ観戦(ナショナルズvsカブス:第5戦、9-8でカブスが勝利)したりと、非常に濃厚な時間を過ごすことができました。

 今回受けた刺激・衝撃を今後の臨床・研究に生かしていく所存でございます。このような貴重な機会を与えていただいた土屋教授をはじめ、多くの同門の先生方に深く御礼を申し上げます。

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