金沢大学附属病院 整形外科

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学会記 2017 ISSLS(アテネ、ギリシャ)

2017.06.13

2017 ISSLS(アテネ、ギリシャ)5月29~6月2日


「NIKEの由来って、ギリシャ神話の勝利の女神ニケなんだって。あのロゴはニケの翼を表してるみたいよ。ギリシャ神話面白いね〜。」
 
 脊椎班の清水貴樹です。ギリシャのアテネで開催された第44回国際腰椎学会(ISSLS: International Society for the Study of Lumbar Spine)に参加させて頂いたので報告します。この時期はアメリカ整形外科学会をはじめ、複数学会の演題締め切りが集中し、道中も寸暇を惜しんで抄録の作成にあくせくしていました。すべての仕事をサクッと片付けてきた医局きっての歴史好き吉岡先生は、隣でギリシャ神話にまつわる書物に読みふけり、冒頭の如く熱弁。抄録は終わってないし、発表の準備も全然できていない。あぁ、ニケの勝利の翼が欲しい…
 
 金沢大学からは加藤先生、吉岡先生、高橋先生のポスター3題、高橋先生のスペシャルポスター(発表あり)1題、私の口演1題が採択されました。本学会は腰椎・腰痛にフォーカスした学会で、5日間にわたって一会場のみで開催され、質問者は絶えず列をなし、議論の活発な学会でした。腰痛、腰椎バイオメカ、椎間板の基礎研究から臨床へ、変性と再生の熱い議論が展開される中、我々の持ち込んだ演題は、椎間板はおろか背骨を根こそぎ摘出するTESおよびL2神経根は切っても大丈夫というもので、異彩を放っていたように思います。


 古代文明の面影が色濃く残るアテネの街歩きは、突如、目の前に広大な遺跡群が現れたり、ふとした街角に貴重なモニュメントが建っていたりと、楽しみが尽きませんでした。古代遺跡のハイライトともいうべきアクロポリスで記念撮影し、オリンポスの神々に発表の成功を祈願しました。


 いよいよ最終日、私と高橋先生の発表です。私の腰椎TESの口演の際は4つ質問がありましたが、事前に座長に挨拶する、質問内容を確認する、わからないときは座長に教えてもらうといったテクニックを駆使して、なんとか完遂することができました。圧巻は高橋先生のスペシャルポスターセッション。3−40人がぎっしり詰まった室内には、異常なまでの熱量と圧迫感が漂い、先の発表者達はフロアならびに座長からの厳しい質問に倒れていきました。セッションのトリは高橋先生、L2神経根切離例の検討です。室内の張り詰めた緊張感をものともしない、堂々たる発表は最高神ゼウスのごとく、10人近くあった質問者達をバサリバサリと一刀両断、背中には勝利の女神ニケの翼がみえました。終了後は拍手喝采、座長から素晴らしい研究だと賞賛されました。


 今回の経験を活かして、これからも日々の診療・研究に励んでいきたいと思います。このような貴重な機会を与えて頂いた土屋教授をはじめ、多くの同門の先生方に深く御礼を申し上げます。

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