金沢大学附属病院 整形外科

ホーム > 教室紹介 > 学会報告 > 学会記 2014 SICOT

学会記 2014 SICOT

2014.12.03

 腫瘍班の樋口貴史です。2014年11月19日から22日にかけてブラジルのリオ・デジャネイロで開催されたSICOT (国際整形災害外科学会:Société Internationale de Chirurgie Orthopédique et de
Traumatologie)に参加しましたので報告します。今回、腫瘍班からは山本先生、白井先生、林先生と武内先生、脊椎班からは出村先生と林先生、手の外科班からは多田先生と岡本先生が参加しました。また、現地では以前より教室と交流のあるマルシオ・モーラー先生とディエゴ・サンチェス先生がご一緒して頂きました。
 地球の真裏にあるブラジルまでは乗り継ぎ時間を含めると片道約35時間かかります。それだけでも思う存分に疲れることができるのですが、学会の直前に決まったプログラムとかなり前より決めていた飛行機の日程の都合で、19日の7時に飛行機がリオ・デジャネイロの空港に到着して、そのすぐ後、8時30分のセッションにはもう山本先生と白井先生の発表があるという事態になってしまいました。何とか遅れること30分で何とか会場に到着し、落ち着く間もないまま、山本先生と白井先生の口演が始まりました。そんな疲労の極致の中、流暢に発表を終え、堂々と質問に答えているお二人の姿に後押しされながら、初めての国際学会の口演に挑みました。豊富にあった道中の練習時間のおかげで発表自体は無事終わることができましたが、質疑応答ではフランス人の座長をはじめ、インド人やイタリア人の捲し立てる英語に、質問とはかけ離れた返答をしてしまい、大いに課題の残る結果となりました。
 Registration 5711の中、口演1147、ショート口演205、ポスター678と演題数も多く、内容も外傷や感染から脊椎や腫瘍に至るまで、かなり幅広いものでした。また、国際整形災害外科学会という名の如く、世界各国から演題が集まっており、全体的には、どちらかというと最先端の治療というよりは、それぞれのお国事情や治療の現状を紹介しあう学会という印象を受けましたが、金沢大学での治療が当たり前となった自分にとっては、腫瘍のセッションで議論されていたallograftsやfibular graftsによる腫瘍切除後の再建など、もし液体窒素がなかったらと考えさせられ、とても勉強になりました。また、本学会では白井先生が、ヨードコーティングインプラントの研究でThe Best SICOT Oral Presentation Awardを受賞されました。多数の演題の中の11演題に選ばれるという快挙に、非常に感銘を受けました。
   
     
 
 腫瘍のセッションがない時には、ホテルの近くのビーチ(コパガパーナ)や有名なキリスト像(コルコバード)をみることができました。また、毎晩のようにマルシオ先生とディエゴ先生に食事に連れて行ってもらいました。初日はシュラスコと呼ばれるブラジル料理を、二日目はマルセロ・ソーザ先生も加わり、地元で有名な日本料理店(寿司)、三日目はガラディナーで老舗のナイトクラブ、最終日はビーチの近くのシーフード料理をそれぞれ堪能しました。また、お酒はどこに行っても、キンキンに冷えた地ビールに加え、カイピリーニャというサトウキビを蒸留した物凄く強いアルコールを大量の砂糖とライムで誤魔化すという荒技が施された伝統的なカクテルをいただくことができて、忘年会シーズンに向けてスパートをかける結果となりました。
 今回の学会では、普段中々行くことができないブラジルという地で世界各地の整形外科の現状について勉強することができ、今後の臨床や基礎実験における糧となったと思います。このような貴重な機会を与えて頂いた土屋教授をはじめとする同門の先生方に深く感謝申し上げます。
   
     
 

← 一覧ページへ