金沢大学附属病院 整形外科

 金沢大学同門会の諸先生方におかれましては,益々ご清祥のこととお喜び申し上げます.常日頃より,金沢大学医学部整形外科学教室に格別なご厚情を賜り深く感謝申し上げます.

 先ず皆様にご報告がございます.今年4月に大阪で行われました中部日本整形外科災害外科学会評議員会におきまして第124回中部日本整形外科災害外科学会会長に選出されました.2015年(平成27年)の春に,金沢で学会を開催させて頂きます.同門および教室をあげて,実り多い学会を開催したいと思いますので,皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます.教室は来年60周年を迎えますが,中部整災の開催とあわせて,創立60年記念会を盛大に催したいと考えております.また,2016年(平成28年)の日本創外固定・骨延長学会も会長が内定しておりますので,後日改めてご報告をさせて頂きます.

 次に,教室の近況をご報告致します.おかげさまを持ちまして順風満帆,教育,研究,診療に邁進しております.富田名誉教授は病院長4選を果たし,正面及び側面より教室をサポートしていただいております.昨年1年間で,学会賞および学会奨励賞受賞,助成金受賞が15件もありました.今年に入ってからも,既に9件の受賞があり,とどまるところを知りません.そして,学術振興財団の科学研究費や厚生労働省の助成金も11件が並行して走っており,医学の発展に貢献させていただいております.これまで,教室から申請し,認定された高度先進医療は5つ(高度医療が1つ,先進医療が4つ)です.その内の一つである腫瘍脊椎骨全摘術がこの4月に保険適用を獲得いたしました.教室としましては誠に嬉しいことであり,今後も基礎及び臨床研究の成果を高度先進医療の開発につなげていきたいと思います.

 また,京都府立医科大学整形外科学教授久保先生と名古屋市立大学整形外科学教授大塚先生より腫瘍外科医派遣の強い要請があり,腫瘍グループから昨年10月より白井寿治君が京都府立医科大学整形外科へ,林克洋君と大学院生の稲谷弘幸君が今年4月より名古屋市立大学整形外科へ赴任致しました.そして,丹沢義一君が,教員交流人事として東京築地にある国立がん研究センター中央病院整形外科へ赴任しております.金沢大学整形外科で培った全てを発揮して頑張ってきて欲しいと期待しています.そして,国内外から手術見学でわれわれの教室を訪れる整形外科医師や獣医師も増えてきています.獣医師?と思われる先生もおいでるかもしれませんが,獣医科学においても骨関節疾患に対してわれわれが人に対して行なっているのとほとんど同じ手術が行われています.骨巨細胞腫や骨肉腫に対して液体窒素処理骨移植や人工関節置換術,外傷に対する骨接合術が普通に行われています.ヨードコーティングはこの領域でもより一層その威力を発揮することと思います.

 さて今回,以前に書き留めた随筆を2つ掲載させて頂きました.一つは雑誌「臨床整形外科」の視座に掲載されました「若き整形外科医たちへ―Try, try again. I have a dream.」で,この巻頭言の後半部分にいれました.若い先生たちは是非,情熱を持って整形外科学に心血を注いでいただきたいと思います.もう一つは,医療最前線の冒頭に載せた「挑む医療―進歩を実感に」です.これは,私がA型肝炎で病床に臥している時に気合を入れて執筆し,雑誌「整形外科」の誌説に掲載されたものです.医学の進歩に挑む姿勢は止まってはいけません.各研究グループは是非その突き進む姿勢を忘れないで欲しいと思います.

 光陰矢のごとし.教室は不夜城のごとく活動しております.同門の先生がたのお力添えのおかげです.皆様におかれましては,今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます.

2012年6月吉日
〈平成24年同門会誌 巻頭言より〉

平成28年 ごあいさつ

平成27年 ごあいさつ

平成26年 ごあいさつ

平成25年 ごあいさつ

平成24年 ごあいさつ

平成23年 ごあいさつ

平成22年 ごあいさつ